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26歳になった気持ち

 

26歳になりました。医療スタッフ・親友・応援して頂いた方の支えがあったからこそ、ここまで生きてこられました。心から感謝いたします。

 

さて、僕の病気も順調に進行してきました。24時間人工呼吸器を使うようになりました。手足も動かせなくなりました。心臓にも不整脈が起こるようになりました。

 

正直に言えば、生と死が隣り合わせになっている状態です。確かに怖いし苦しみは計り知れないです。僕はそういう気持ちを受け入れようと思いました。それと同時に残された時間を楽しく生きたいと思いました。

 

まずは、残された時間を自分のために使うことにしました。今までは人に迷惑をかけないように、人に嫌われないように、人に合わせるように生きてきました。とても苦しくて疲れました。

 

時折、人に愛されているのか、大事にされているか、疑問を抱きました。僕は勘違いしていました。自分自身の価値を判断するのは相手だと思っていました。だから、相手の評価をあげるために頑張ってしまいました。

 

実は、僕の価値や存在意義を理解できるのは自分自身しかいません。人にどう思われるか考える必要がありません。それはその人が決めることだからです。そしたら嫌われる覚悟ができました。

 

僕自身が素直に、優しく温かく生きる姿勢を示すことができたらおのずと人に愛されたり、大事にされたりするようになります。その前に僕が僕のことを愛して大事にして生きようと思いました。そうしたら、悔いなく生きられるようになって死の恐怖心が和らぎました。

 

僕はそれでもどうすることもできない現実に心が押しつぶされそうな気持ちになることがあります。悲しくて辛いときがありました。涙が溢れることもあります。僕には恵まれた家庭ではありませんでした。また、デシェンヌ型筋ジストロフィー症という難病を抱えています。

 

大人になったら、好きな人と結婚して、好きな人との間に子供を授かり、普通の家庭を築きたかったです。けれど、それは叶えることはできません。同世代を見ると羨ましくなります。そんな気持ちをありのまま認めようと思います。

 

僕は僕なりに幸せになることはできます。今こうして文章を書くことができます。生きることの大切さ、自然の育み、当たり前の日々、人との繋がりに感謝します。作文、エッセイ、詩を書き続けてみなさんに伝えようと思います。僕の文章に触れてもらうことで救われたり支えたりすることができたら幸せです。

 

みなさんのメッセージを噛みしめて命ある限り精進していこうと思います。今日はありがとうございます。今後とも宜しくお願いします。

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