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もう一度、考えることが必要。確かに、看護師が少ない。もっと少ない病院もある。現実的には変えられない。看護師の業務は増える一方。普通なら、もっと楽な職場を選んでいるはず。看護師は、どこの場所からも求められている。

 

特に神経難病の病棟は、高い専門的なスキルが必要。それなのに、どんな過酷な状態でも、どんな困難な状態でも、僕らのお手伝いをしている。当たり前ではないし、お金が発生していても、できることは至難の業。看護師の個々の中に何かしらの意味と役割を実感しているからお手伝いしてくれると思う。

 

この時点で地位と名誉とお金という問題ではなくなる。想いと願いが人を突き動かしているとしか言いようがない。僕は自覚しなくてはいけない。看護師がいるから、僕らは生きられる。そして、命を繋ぐことができ、好きなことや楽しいことができる。

 

人工呼吸器を付けて、車椅子に乗せて、薬を入れて、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、体交をして、何気ない会話をしてくれる。それだけで、僕らは幸せなのではないか。必要最低限のケアではなく、かけがえのない想いと願いが詰まったケアだと思う。

 

僕は求めない。この与えられたかけがえのない想いと願いが詰まったケアを大切にしたい。そして僕の唯一の役割は懸命に生きる姿を伝え色んな人に将来、看護師になろうという気持ちを持ってもらうきっかけを与えることだ。

 

沢山の看護師が生まれることを楽しみにしている。本当に変えられるものにイライラしている暇はない。これからどうしていくか前向きに考えていくしかない。今と未来を大切にしたい。

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