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「人生を変えてくれた人」

 

私の人生を変えてくれた人は自分自身とみんなのお陰である。とても感謝している。なので、あえて考えてみた。

 

私はなぜ人生を変えてくれた人は自分自身とみんなだと思うのは理由がある。確かに、みなさんの支えや助けがなければ生きていない。私は「デシェンヌ型筋ジストロフィー症」という病気を抱えている。手足も動けないし、呼吸する力も弱いし、心臓の動きも悪い。かなり困難なことが多い。

 

けれど、1つの希望があった。色んな人がお手伝いをしてくれた。例えば、人工呼吸器を付けてくれる、お薬を入れてくれる、ご飯を食べさせてくれる、トイレ介助をしてくれる、お風呂に入れてくれる。これは当たり前のこと、必要最低限のことと言う人がいる。そんなにお手伝いすることは簡単ではない。身内でもない他人のお手伝いをする。お金が発生しているという人もいるが、1人の人間を生かすことは大変。お金だけではできない。誰かのお手伝いをしてみれば分かる。

 

それでもなんでお手伝いしてくれるのか。それは、想いと願いがあるからだと思う。純粋にお手伝いをしたい、誰かの力になりたい、もっと元気でいて欲しい、楽しく過ごして欲しいと思うからだ。他にも日常生活のお手伝いをしてくれる。物を取ってもらえる、荷物を運んでくれる、パソコンのセットをしてくれる、自分好みの部屋に変えてくれる、お話をしてくれる、そういうお手伝いをしてくれる人たちもいる。その方を含めると、数え切れない人がお手伝いをしてくれる。私が今日という日を生きられるのはみんなのお陰だ。生きることをお手伝いしてくれる人それだけで、人生を変えてくれる人だと思う。

 

けれど、最終的には人生を変えてくれた人は自分自身しかいない。どんな支えや助け、お手伝いをしてもらっても、自分自身で人生を変えていこうという決意がないと生きていけない。人生をどん底に変えるのも、幸せに変えるのも全て自分自身の手の中にある。

どんなに泣いても、神様に祈っても代わりに導いてくれることはない。自分自身で勉強し行動し体験し人生を豊かにしていくことが幸せの近道だと思う。辛いときや、苦しいとき、思い出して欲しい。みんな独りでは生きていない。お手伝いをしてもらって人やもの自然の恵みという存在に生かされていることを忘れないで欲しい。

 

「人生を変えてくれた人」というのは、とあるテレビ番組のスローガンである。「人生を変えてくれた人」というのは誰でも答えやすいが、実ははなぞなぞより奥が深く人の愛や絆を問われるスローガンだと思った。

 

私の予想ではお母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、色んな人の名刺を答えることで、この世界にいる全ての人の存在が「人生を変えてくれた人」だと認識し、その力を借りながら自分自身の力で人生を変えていこうというメッセージを感じた。とてもいいスローガンだ。私も勉強にさせてもらった。

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